文の成分を理解しよう

文章を分解していくと、次のように分けていくことができます。

段落

文章を内容のまとまりごとに区切ったもの。

段落の始めは改行して、1字下げる。

ひと続きでまとまった内容を表したもの。

文の終わりには、句点(。)を付ける。

文節

文の意味が不自然にならないように区切ったもの。

どこで区切れるかは、「ネ」を入れて確認できる。

(例)今日は(ネ)とても(ネ)天気が(ネ)良い。

※文節は自立語のみ、もしくは、自立語と付属語でできている。

単語

言葉としてそれ以上分けられない最小の単位。

通常、辞書で調べるのは単語である。

 

まずは文節と単語を理解しましょう。

Quiz 文節と単語を理解しよう

 

文節の分け方が分かりましたか?

それぞれの文節は、文の中で役割を担っています。それを「文の成分」といいます。

主語

「何が」「誰が」を表す。

(例)車が走る。

述語

「どうする」「どんなだ」「何だ」「ある(いる)(ない)」を表す。

(例)鳥が飛ぶ。花が美しい

修飾語

「何を」「いつ」「どこで」「どのように」などをあらわす。

(例)昼食を食べる。公園で走る。

接続語

主となる文につながる。

(例)雨だ。しかし、傘を忘れた。雨だが、傘を忘れた。

独立語

主となる文から独立している。

(例)さあ、町へ出かけよう。

 

【ワンポイントアドバイス】

①文の中で最も重要なのは、述語です。そして、多くの場合、述語は文の最後にあります。

②日本語においては、主語は省略されることがあります。

 

最後に、「文節どうしの関係」について考えてみます。

これは「文の成分」ととらえ方が異なるので、注意が必要です。

例えば、教室の中で「先生」の役割は「教える人」、「生徒」の役割は「学ぶ人」ということになります。

一方で、「先生」と「生徒」は、「教える⇔学ぶ」関係にあると言えます。

「文節どうしの関係は、次の4つです。

主語と述語の関係

「誰がどうする」「何がどんなだ」などの関係。

(例)家が→立つ 空が→青い

修飾語と被修飾語の関係

詳しく説明する側とされる側の関係。

(例)白い→雲 とても→楽しい

並立の関係

入れかえることが可能な、対等の関係。

(例)父と⇔母が  大きくて⇔長い

補助の関係

補助される側とする側の関係。
補助する動詞を「補助動詞」という。元の意味が薄れているのが特徴。

(例)置いて←ある 忘れて←しまう

 

おさらいです。

Quiz 文節どうしの関係をとらえよう
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