活用形を極めよう

「活用の種類」と「活用形」が区別できているでしょうか。

「活用の種類」は、その語がどのような変化(活用)のしかたをするかで分類したものです。

一方、「活用形」は、その後が変化(活用)したときの形を指しています。

 

例えば、「彼は本当のことを話さない。」という文があったとき、

「話す」の活用の種類は、五段活用

「話さない」の活用形は、未然形

ということができます。

 

活用形には以下の6つがあります。

未然形 ―ない

―れる、られる

―せる、させる

―う、よう

話さ・ない

話さ・れる

話さ・せる

話そ・う

連用形 ―ます

―た

―て

―たい

―そうだ

話し・ます

話し・た

話し・て

話し・たい

話し・そうだ

終止形 ―。

―から

―らしい

―そうだ

話す

話す・から

話す・らしい

話す・そうだ

連体形 ―(体言)

―(形式名詞)

―ので、のが…

話す・人

話す・とき

話す・ので

仮定形 ―ば 話せ・ば
命令形 ―。 話せ

 

こうしてみると、五段活用の動詞については、活用語尾の最後の母音で、活用形を判別できることが分かります。

やっかいなのが、「終止形」と「連体形」の見分け方です。

これは「連体形」かどうかを確認する方が簡単です。

体言(名詞)についている。

(例)話す人、話す言葉、話す時間

形式名詞についている。

(例)話すとき、話すため、話すはず、話すつもり、話すうち、話すわけ…

名詞の代わりをする助詞「の」についている。

(例)話すので、話すのが、話すのは、話すのに…

・助動詞「ようだ」「ようです」についている。

(例)話すようだ、話すようです

※「よう=様」は形式名詞と似た働きをしています。

もう1つ。「ーそうだ」は意味によって、接続する活用形が異なります。

・話し・そうだ(推定・様態)→連用形

・話す・そうだ(伝聞)→終止形

 

では、「話す」の活用形を極めてみましょう。

Quiz 「話す」で活用形を極めよう

 

Quiz 動詞の活用形を極めよう
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