勉強の効率を高めるには?

1 忘れる前に思い出そう!
人間は忘れる生き物です。忘れるようにできているのです。では、どうすれば、記憶に残すことができるか。まずは規則的な睡眠が大切です。睡眠時間を削った一夜漬けの学習は、翌日の午前中は覚えているかもしれませんが、あっという間に記憶から消えていきます。学習内容を固定するには、睡眠中の脳の整理が大切です
最も効果的なのは、学習した内容を翌日の朝に振り返ることです。そのために簡単な小テストを作っておくと便利です。問題集などを解いて間違えた問題をルーズリーフにまとめておくのも有効です。

2 知識を関連づけよう!
知識は関連づけることで、記憶が強化されます。地理なら白地図に知識をどんどん書き込んでいく。歴史なら、自作の年表で日本史と世界史を関連させる。論説文で出てきた言葉について、英語も調べてみる。そういう意味では、自作のノート作りは発展性を持っています。

3 自分に合った勉強法を見つけよう!

知識 ・単語帳を作る

・ノートを半分に折って、右に問題を、左に解答を書く

・教科書やまとめノートの大事な部分をマーカーで塗って、赤シートで隠す

思考力 ・間違えた場合は理由を考える

・間違えた問題をもう一度解く

・ワークの問題をもとに自分で問題を作る

・知識を関連付ける

 

 脳科学を勉強に生かそう!

【記憶力】
〇同じ内容を、複数の方法で学習すると効果が高い。
〇1日に複数の教科を勉強するほうが、記憶が定着する。
〇無音よりも、生活音がある空間の方が記憶しやすい。
〇重要な部分に線を引いたのでは、分かった気になるだけ。
声に出して読む、思い出す、書き写す、問題を解く、などを行うことで、記憶の定着率は高くなる。
〇寝る前の1~2時間は、学習効果が非常に高い。
〇答えを見ると、脳は満足して学習意欲をなくす。試行錯誤が記憶力を高める。
〇空腹の方が記憶力が上がる。歩きながら暗記すると効果が高い。

【集中力】
〇脳は統一感を好む。机の上は、その勉強に関係があるものだけにする。字は形を正確に書く。
〇苦手な勉強でも笑顔を作ったり、プラスの言葉を発することで、脳は集中力を発揮する。

【その他】
〇ご飯は腹八分目。食べ過ぎると消化にエネルギーを使うため、脳が働きにくくなる。
〇疲れた時は10~15分だけ、椅子に座って仮眠をとる。横になったり、30分以上眠ると、睡眠のリズムが崩れるので注意。
〇毎日でなくても、週に4日以上勉強すれば、習慣化する。
〇疲れた時に甘いものを摂ると、一時的に頭がすっきりするが、すぐに集中力が切れるようになる。
〇疲れた時はごろごろするより、軽く運動した方が疲労が回復する。